百条委員会後に記者会見する奥谷謙一委員長(25日、兵庫県庁)

兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラ疑惑などを内部告発された問題を巡り、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は25日、年内の予定だった調査報告書のとりまとめが年度内にずれ込む見通しを明らかにした。知事選などで予定通りに調査できていないため。同日の証人尋問を欠席した斎藤氏には、改めて年内にも出頭するよう求める。

25日は公益通報を担当する県財務部の前部長で、現理事の稲木宏光氏に証人尋問した。告発文書を作成した前県民局長が4月に県に公益通報した件について、稲木氏は県民の関心が高いこともあり、県に求める是正措置などの公表を一時検討したと明らかにした。再検討し、原則に立ち返って非公表としたという。

SNSなどでは議会側が調査結果の公表を阻害したとの情報が流れたが、検討した公表方針を百条委の正副委員長や議長らに説明した際「否定的意見はなかった」と証言した。百条委の奥谷謙一委員長は会合後の記者会見で「間違った情報が流布されていたことが明らかになった」と述べた。

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