都内で11月23日、北朝鮮による拉致被害者の救出を求める「国民大集会」開かれました。石破首相は「首脳による実行が事態を動かす」と述べ、日朝首脳会談へ自らが先頭に立つ考えを示しました。

23日に開かれた「国民大集会」。

出席者が強調したのは、拉致問題に残された時間はないということです。

【拉致被害者家族会 横田拓也 代表】
「家族会の親世代は横田めぐみの母・早紀江88歳、有本恵子さんの父・明弘さん96歳の二方だけ。きょう元気であっても、あすは体調を崩してしまうかもしれない」

一日も早い事態の打開が叫ばれる中、石破首相は持論としてきた「日朝双方に連絡事務所を置く」という考えは封印。この日、強調したのは…

【石破首相】
「実際に会いもしないで、見もしないで、相手を非難していても、これは始まるものではございません」

日朝首脳会談への意欲です。

【石破首相】
「多くの歴史を振り返ってみても、首脳による戦略的な決断に基づく実行が事態を動かすというふうに思っている。先頭に立ち、この問題の解決に取り組んでまいることを申し述べる次第であります」

石破首相はこのほか、「長引けば長引くほど、日朝が新しい関係を築くことは困難になる」と述べ、金正恩総書記に対して機会を逃すことのないよう呼びかけていくとしました。

【横田早紀江さん】
「もっともっと、私たちは真剣に国民全部が自分の子どもだったらどうするだろうかという思いで、みんなをこちら(日本)に引き戻すことを応援していただきたい」

時間的な制約がある中で石破首相は切迫感を持ってこの問題を動かすことができるのか…それを後押しする世論の力も問われています。

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