横須賀市久里浜台の浦辺登志男容疑者(84)は、24日、自宅で妻の浦辺秀子さん(81)の首を絞めて殺害したとして、殺人の疑いで逮捕されました。
警察の調べによりますと、夫婦は2人で暮らしていて、夫は容疑を認めたうえで「ひものようなもので首を絞めた」と供述しているということです。
その後の調べに対し「妻はことし1月に要介護1の認定を受けた」などと説明し、動機については「コロナ禍だった数年前から妻の物忘れが始まり、最近はその回数が増えて、今後の生活を悲観した」などと供述していることが、警察への取材で新たに分かりました。
また「デイサービスをやめてしまい、つらかった」という趣旨の供述もしているということで、警察は事件のいきさつや背景を詳しく調べています。
“夫が疲れている様子” 介護サービスの見直し進めていた
亡くなった妻の介護サービスの計画づくりを担当していた民間の事業者によりますと、妻は要介護1の認定を受けていたということです。
担当者が11月初めごろに自宅を訪ねたところ、夫が介護に疲れている様子が見受けられたということです。
このため、介護サービスの内容について拡充するよう、見直しを進めていたということです。
近所の人「2人とも社交的で明るく」
夫と50年ほどつきあいがあるという近所の男性は「真面目で活発な人で、自治会の集まりでも卓球やカラオケを一緒にやっていた。周囲から妻が認知症になったという話は聞いたことがある。最後に会ったのは5か月ほど前だった」と話していました。
夫婦と面識があったという70代女性は「1年ほど前、昼間に2人が仲がよさそうに話しながら散歩している様子を見かけた。2人とも社交的で明るく、会うとあいさつを交わしていた」と話していました。
夫と1年ほど前に会ったという近所の男性は「以前よりもやせてしまっていて、どこか元気がない印象だったので、体調が悪いのかと聞いたら『うーん』と言うだけだった。自治会では何事に対しても率先してやられる方だったので、まさかという気持ちだ」と話していました。
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