イラク出身 アサラさん「結果が重大になる前に行動を」

イラク出身でNGOで活動するアサラさん(20)。

話してくれたのは干ばつで川が干上がり周辺でも農作物が獲れなくなっているイラクの窮状についてでした。

アサラさん
「イラクは気候変動の影響を強く受けていて干ばつで住む場所を追われて避難を余儀なくされている人が大勢います。水不足が深刻で農業に大きく依存している農村部の人々は職を失っています。日本の若者や子どもたちはどうか結果が重大になる前に行動を起こし始めてください」

メキシコ出身 イヴァンさん「私たちは同じ問題を抱えている」

メキシコの大学生で若者団体の代表のイヴァンさん(29)。

出身地であるメキシコシティが干ばつによる水不足に苦しんでいると話しました。
日本の若い人たちに伝えたいことを尋ねると。

イヴァンさん
「他の国の人々と協力するということです。私たちは同じ世界の一部であり、ひとつの国の行動はその国だけでなくそのほかの地域にも影響を与えます。現在、私たちはすべてが相互に関係する世界に住んでいます。私たちは同じ問題を抱えていて課題を共有し同じ解決策を探す必要があります」

コロンビア出身 フランシスコさん「行動を起こすこと」

コロンビアから来たフランシスコさん(15)は、9歳のときに、友達と環境教育に取り組む運動を始め、これまでに700人以上の子どもたちが参加したということです。
きっかけは、アマゾンで起きた森林火災でした。

フランシスコさん
「コロンビアは世界のなかでも多様な生物が暮らす国ですが、気候変動の影響で危機にさらされています。気候変動による被害は、私の家族や友人にも起こり得ることですし、すでに起きています。そして、世界の多くの場所で今も起き続けています。気候変動は、人類にとって最大の不正義の一つです。気候変動はすでに私たちに影響を与えており、私たちの未来、現在、権利を脅かしている問題です」

今回のCOPには、気候変動対策を話し合う交渉に子どもや若者が参加できる仕組みをつくるよう各国の政府などに働きかけるために参加しました。

フランシスコさん
「現在、私たちは気候変動対策の話し合いから完全に排除されています。私たちにとって重要な社会問題について参加するための方法がないのでその仕組みを作りたいんです」

そして日本の若い人たちに向けて。

フランシスコさん
「世界はいま非常に重要な時期を迎えています。私たちが何もできないと感じることもありますよね?でも、私たちには声があり行動する力があります。気候危機を解決するための資金も手段もあり、気候危機は解決可能な問題ですが、解決の意志が欠けています。だから、私からのメッセージは『行動を起こすこと』です」

ケニア出身 ナエクさん「新しい技術を紹介してほしい」

ケニアから来たナエクさんは(19)女性の地位向上に取り組む組織に所属しているということです。

ナエクさん
「他の地域に住む若い人たちと交流し、ここで学んだことを自分の国に持ち帰って広めたいと思ってCOPに参加しました。気候変動は私の国で多くの問題を引き起こしています。野生動物が死んだり、食べ物や水を探して広い範囲を移動して地域の人々を混乱させたりしています。日本には新しい技術を紹介してほしいです」
(放送予定:11月22日おはよう日本)

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