◆芸術家というより、自分は『言葉の職人』でありたい
「自分がちゃんと掴(つか)めず、身体に根づいていない言葉は使いたくないし、事あればすぐ発言したがる文化人は好きではない。目も悪くなったから、毎日たくさん届く本や情報の洪水よりも無為や放心を大事にしたい。時代の変化と自分の老いが分かちがたく少々おかしくなる時もあるけど、内からわいてくる生きる歓(よろこ)びこそ、僕は老いの課題だと思っている」(2002年4月6日付「土曜訪問」)自身の詩作について語った谷川俊太郎さん(2002年撮影)
「ひとりの人間の中には現実から浮き上がった詩的な部分と、肉体や日常の目線と同じ高さで生きる散文的なものが同居している」(同) 「自分の言葉じゃない言葉を扱うには、自分を空っぽにしないといけない。自分をどう空っぽにして言葉を待つか、みたいなことです」(2010年4月2日付「あの人に迫る」) 「詩というか言語というものは、われわれの世界を記述するのに、非常に不完全なもの。作品がうまくできれば満足だけど、それが真理を示しているとか、そんな気はまったくなくて、きれいで人が楽しんでくれればいい。芸術家というよりも言葉の職人っていうのかな。自分としては『職人』と言いたいんですよ」(同) 「詩人で身を立てようと思ったことは一度もない。来る仕事は、できるものは全部受けていた。その繰り返し。詩人になりたいとか、いい詩を書きたいとかよりも、ちゃんと妻子を養って普通に生活したい、ということの方がはるかに目的として大きかった。だから、自分にとっては生活する手段として詩があった」(同)◆「読み人知らず」なんてふうに残っていくのが一番
「言葉とか詩とかを信用していない人間だったから、常に『これでいいのか』と疑いを持ってきた。だから詩の書き方なんかも、いろいろ変化してしまうんですね。それが結果的に自分の特徴になっているからいいんだろうけど、常に悩んではいた。でも『書けない』ということはなかった。詩だけを書いていたわけじゃなく、翻訳とか絵本のテキストとか違った書き物をしてい...残り 972/1943 文字
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