大津市の住宅で5月、保護司の新庄博志さん(60)が殺害された事件で、大津地検は18日、無職、飯塚紘平容疑者(35)を殺人や銃刀法違反の罪などで起訴した。精神鑑定結果などから、刑事責任能力があると判断した。地検は認否を明らかにしていない。

被告は過去に起こした強盗事件で保護観察付き有罪判決が確定。新庄さんの更生支援を受け、自宅に招かれて面接中だった。地検は同日、保護司の業務を妨げたとして公務執行妨害罪でも起訴しており、保護司の安全対策が引き続き求められる。

起訴状によると、被告は5月24日午後7時ごろ、大津市の新庄さんの自宅で面接中、殺意を持ってナイフやおので新庄さんを突き刺したり切り付けたりし、出血性ショックで死亡させて保護司の公務を妨害。同28日夜、大津市内の路上で正当な理由なくナイフを所持したとしている。

逮捕当時、飯塚被告は「私はやっていませんし、何も答えたくありません」と供述していた。

事件は、新庄さんが自宅で倒れているのを親族が見つけて発覚。被告は同28日に銃刀法違反容疑で現行犯逮捕され、6月8日、殺人の疑いで再逮捕された。同21日から今月11日まで刑事責任能力を調べるため鑑定留置されていた。〔共同〕

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