さいたま市の私立埼玉栄高のグラウンドで車が横転し男子生徒(17)が死亡した事故で、車の鍵は当時生徒が自由に使える場所にあったことが18日、捜査関係者への取材で分かった。運転した別の男子生徒が、埼玉県警の任意聴取に「過去にもグラウンドで運転した」と話していることも判明。県警は学校側の管理体制に不備があった可能性があるとみて調べる。
捜査関係者によると、同校にはグラウンドの地面を整備するための車が複数台あった。事故を起こした1台はドアが施錠されておらず、生徒が自由に乗り降りできる状態だったという。
事故当時、死亡した生徒が助手席で窓を開けた状態で身を乗り出し、横転した際に頭などを挟まれた可能性があることも新たに分かった。県警は自動車運転処罰法違反(無免許過失致死)などの疑いがあるとみて事故の状況を調べている。
事故は16日午後11時半ごろ発生。車がグラウンド脇ののり面に乗り上げ、横転した。運転していた生徒と後部座席にいた生徒にけがはなかった。
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