育休明けの部下に「今までさぼっていたんだから」との暴言を浴びせるパワハラをしたとして、第2管区海上保安本部は2日、八戸海上保安部(青森県八戸市)の管理職で3等海上保安監だった男性(59)を減給3カ月(5分の1)の懲戒処分にし、発表した。
発表によると、男性は2020年7月~21年2月ごろ、育児休業明けの20代男性部下に「全部やらせればいいんじゃない。今までさぼっていたんだから」と暴言。別の20代男性部下には「業務書類の作成は勤務時間外にやれ」と威圧し、マスクを正しく着用していないと考えた60代男性部下には「マスクから鼻を出しているやつは閉じ込めておけ」と侮辱したという。
このほか、青森海上保安部(青森市)の3等海上保安正だった男性(35)もパワハラをしたとして同じ内容の懲戒処分とした。
男性は20年12月~21年7月ごろ、20代男性部下に、別の上司の面談を受ける前、職場の実情を話さないよう「ここで言ったら、これからの海上保安官人生で一生背負っていかなきゃなくなるぞ」と脅した。部下から書類作成が負担であるといった趣旨の発言を聞いた際には「もう作成しなくてもいい」と威圧し、その後の数日、部下に謝罪を繰り返させ、仕事を与えなかった。(福留庸友)
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