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11月中旬にもかかわらず、西日本を中心に、13日も“夏日”を記録しました。

■季節外れの暑さ“旬のもの”に異変

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鹿児島県天城町では27度で、夏日は5日連続。熊本県玉名市でも25度を記録しています。

季節外れの陽気で“旬のもの”に異変が起きています。

長野県生坂村で、いま最盛期を迎えているのが秋の味覚、干し柿作り。

木に実った渋柿は、暑さの影響で、大きなダメージを受けていました。高温で熟しすぎて、ブヨブヨに。

選別・収穫された柿は、皮をむき、乾燥作業に入ります。“柿のれん”とも呼ばれ、扇風機をフル稼働して水分を飛ばします。

草尾柿組合 竹内勇組合長                            「扇風機をかけて乾燥させるということで、1週間ほど扇風機かけっぱなしです。(Q.どういうところが難しい)気温が高いと腐ったり、カビてくる。(Q.乾きづらい)そうそう」

生産量は、例年の3分の1にまで減少。

草尾柿組合 竹内勇組合長                              「頑張ろうという気にはなるんだけど、なかなか気候が、これだけ変動してくると、上手に柿を作ること自身、何とも言えないね、本当に」

冬の味覚の代名詞“ミカン”にも異変が起きています。

収穫時期が早い“極早生”のミカンは、高温のため、色付きが悪くなっているそうです。

宮田農園 柿崎敏弘さん                              「今年は色づきが悪くて、収穫しきらなければならないのに、こんなに青い、食べられないミカンになっている」

さらに、味にも大きな違いが出ています。身は、水分がなく、スカスカの状態で、酸味も強く、とうてい売り物にはなりません。出荷量は2割減となる見通しですが、それでも、問い合わせは多いといいます。

ミカンの色付きには15度以下の環境が望ましいそうですが、ここ5年間の農園付近の気温を調べると、今年は15度以下の日が、極端に少なかったといいます。また、今年は、初めてカタツムリの食害も受けました。

宮田農園 柿崎敏弘さん                              「これはカタツムリに食べられた跡。中に穴があいているので、これから腐る。去年はカメムシ、今年はカタツムリでした。“来年はなんでしょう?”と言われるとわからないので、そういうことも含め、対処をしなければいけないが、いまのところ戸惑いしかない」 この記事の写真を見る
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