「チェックが甘くなっていた」と話しています。外国人観光客に人気の公道上を走るカートを、無免許で運転させた疑いでレンタル会社の責任者が書類送検されました。
■今年15万人の外国人観光客が運転
近年、よく見かける外国人が運転するカート。しかし、この女性はある理由から乗れずにいました。 アメリカからの観光客「カートに乗っている動画を見て、日本に来る前に予約しようとしたけど、国際免許証がなくてできなかった」
外国人観光客が日本で運転をするために必要な国際免許証。それを巡り、11日にある事件が発覚しました。
レンタルカート会社の責任者(40代)「無免許の人に貸し出したことは、本当に申し訳なく思っている」
警視庁の取り調べに対しこう説明したのは、東京・大田区にあるレンタルカート会社の責任者の男性です。
男性は無免許の外国人観光客にカートを貸し、公道を運転させたとして書類送検。運転していた外国人は乗用車と接触事故を起こしていました。 レンタルカート会社の責任者「受付に忙しく気づけなかった。知識が少ないアルバイトに業務負担をかけすぎて、国際免許のチェックが甘くなっていた」 週末の渋谷は外国人の乗るカートであふれていました。
インバウンドの増加に伴い増える、レンタルカートの利用客。訪日外国人安全運転支援機構によると、今年はこれまでに15万人ほどの外国人観光客が運転したといいます。
メキシコからの観光客「かっこいいよね。今回の旅では乗らないけど、やってみたいです」 ブラジルからの観光客
「興味はあるからやってみたいと思います」
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■専門家は…国際免許証「見分け難しい」■専門家は…国際免許証「見分け難しい」
風を切りながら日本の名所をグループで楽しめるレンタルカート。一方で、利用者による危険な運転はこれまでにも見られてきました。写真撮影のために運転中立ち上がる人や、高速道路に進入して走行するカートもいました。
守るべき交通ルールや法律を理解しているのか。その根幹となる運転免許証が問題となった今回の事件。外国人観光客は国際免許証こそ持っていましたが、日本では無効のものだったといいます。国際免許証に詳しい専門家はこう指摘します。
訪日外国人安全運転機構 代表理事松島隆太郎さん
「国際免許証は国により発給元や記載の仕方が異なるため、日本で使用できるかを正確に見分けることは経験の浅いスタッフには難しいことです」
国際免許証には種類があり、慎重な確認が必要で、今後も利用者が増えることが見込まれるため、業者でも対策が必要になると指摘しています。
(「グッド!モーニング」2024年10月14日放送分より)
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