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 埼玉県所沢市での強盗事件の実行犯として新潟県で逮捕された容疑者は、警察に追われながらも、埼玉県三郷市と新潟県で2件の特殊詐欺を働いていました。警察は1都3県の幹部を集めた異例の捜査会議を開き、黒幕を追っています。

■逃走は指示役が関与?

 交差点付近に何台も並ぶ警察車両。公開手配していた男の身柄を確保した瞬間です。

 8日に新潟県内で逮捕されたのは、埼玉県所沢市で起きた強盗事件の実行役・森田梨公哉容疑者(24)です。

 森田容疑者は1日、所沢市の80代夫婦の住宅に仲間と押し入り、現金およそ8万円を奪った疑いが持たれています。  明らかになってきたのは複雑な逃走経路です。事件後、東京・東村山市、埼玉県三郷市など6回もタクシーを乗り換え、大宮駅まで移動した森田容疑者。  そこで新幹線に乗り、その日のうちに仙台へ入りました。その後、新潟県内に入ったとみられています。

 専門家は、この逃走劇の裏に「警察の捜査に詳しい指示役が関与しているのでは」と話します。

元埼玉県警 捜査1課
佐々木成三氏
「当日の逃走経路というのは捜査の撹乱(かくらん)というのが一番だと思います。土地勘のない場所にばかり逃げているので、指示役の指示通りに動いて逃げていったという可能性は十分にある」

 7日、新潟県内で特殊詐欺の受け子をしていたところを確保された森田容疑者。捜査関係者によると、公開手配中にも埼玉県三郷市で特殊詐欺に関わっていたとみられています。なぜ、警察に追われる身でありながら、自らを危険にさらす特殊詐欺に次々と手を染めたのでしょうか。

佐々木氏
「森田容疑者にとっては、かくまってくれる組織もいない状況下で、指示役の指示に従わなければいけないという状況だったと思います」  所沢市の事件の前日に起きた、東京・国分寺市の強盗事件についても関与をほのめかす供述をしている森田容疑者。 森田容疑者の供述
「生活がぎりぎりで生活費が欲しくてやった。報酬を受け取る約束で行ったが強盗を指示され断れなかった」

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■「メッセージ性の強い会議」

■「メッセージ性の強い会議」

 8日、警察庁は関東1都3県の幹部を集め緊急の捜査会議を開きました。

警察庁 谷滋行刑事局長
「国民の不安が高まっている中、警察の真価が問われている」  これまでの捜査で、8月から首都圏で7件発生している事件では実行役へ同じ通信アプリの同じアカウントから指示が出されたことが分かっています。警察は同一の指示役の可能性もあるとみています。

 今回の捜査会議について、佐々木氏はこのように話します。

佐々木氏
「異例だと思います。警察の威信をかけて捕まえなければいけないという意思表示。メッセージ性の強い会議だと思います」

(「グッド!モーニング」2024年10月9日放送分より)

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