「一丁目一番地」など職場でおじさん世代が使いがちなフレーズをテーマにした動画が話題となっています。
■「手弁当」「握る」…意味分かる?
上司「このプロジェクトは、一丁目一番地の仕事だ!」 部下
「一丁目一番地……。あ、地図の仕事ですね!?」 上司
「いや、違う」 「一丁目一番地とは、何よりも優先して取り組むべき、重要な課題や案件のことをいいます」 大塚製薬は、全国の20代と40代以上の社会人600人を対象に、会話のすれ違いに関する世代間ギャップを調査しました。
先輩社員が長年培ってきた社会人用語が、後輩社員には伝わりづらい「すれ違い社会人用語」となっていることが明らかになってきました。
上司「この仕事は、手弁当でやるしかないか」 部下
「手弁当…。手作りの、のり弁です」 上司
「いや、そっちじゃない」 「手弁当とは、活動に参加するにあたって、自分の経費は自分で負担することです」 上司
「この案件、経理部長と握っておかないとね」 部下
「すみません!今すぐに!」
「あいよ、あいよ!へいお待ち!」 「握るとは、ひそかに根回しをして合意することを指します」 調査では、そのほか「ネゴる」や「全員野球」、「テレコ」などの社会人用語で、すれ違いによる世代間ギャップが起きていると指摘しています。 こうした社会人用語に対して、20代では86.0%が「知らない」、40代以上では75.5%が「後輩に伝わらなかった」と回答したということです。
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■「よしなに」「鉛筆なめなめ」も■「よしなに」「鉛筆なめなめ」も
「職場での世代間コミュニケーションのすれ違い」の解消を目的に始まったという今回の企画。その狙いについて、担当者はこう話します。 大塚製薬 オロナミンC担当熊取谷直毅さん
「こういう言葉って、今の若い人に実は理解されてないんだとか、ついつい使ってたなみたいなところで、逆に会話をいっぱいしたりとか、いろんなコミュニケーションを加速させて、前向きに仕事に向かえるような環境になっていったらいいなと」 世代間の認知ギャップが最も大きかったのは「一丁目一番地」、続いて「適切に・しかるべく」を意味する「よしなに」、「都合のいい数字を書こうと考え込む様子」を指す「鉛筆なめなめ」が3位となりました。
社会人用語による世代間のすれ違いについて、街の人からは次のような声が聞かれました。
30代男性(福祉業)「言葉の化石一覧みたいな感じですね。『よしなに』なんかまさにそれじゃないですか。『何ですか?』って言うと思うし、言っていたところを見たことあるし。『テレコ』も多分、通じないな。『テレコ』って何すか?」 70代男性(自営業)
「我々はこういう言葉を使っていたけれども、(今は)なるべくこういう言い方をしないようにしているかな。通じないっていうことで断絶しちゃうのは、社会生活の中ではちょっとマイナス面が起きるかなと」
(「グッド!モーニング」2024年10月9日放送分より)
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