大阪市天王寺区の私立清風高2年の男子生徒(当時17)が2021年に自殺したのは、試験でのカンニングを巡り、教師らから「ひきょう者」などと言われた不適切な指導が原因として、両親が8日、学校法人清風学園に計約1億円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。

学校法人は「訴状が届いていないので、現段階ではコメントできない」とした。法人側が設置した第三者委員会はこれまでに指導と自殺の因果関係を否定している。

訴状によると、生徒は21年12月、「倫理・政経」の期末試験でカンニングが発覚した。教師らから「ひきょう者がやることだ」などと言われ、8日間の自宅謹慎や写経80枚、反省文の作成といった処分を受けた。生徒は試験の2日後に自殺した。

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