2

 静岡県有数の観光地で大規模な落石が発生しました。取り残された人は「一歩間違えれば命がなかった」と語りました。

■寸又峡つり橋の近く 一時30人が孤立

 18日午前10時ごろ、静岡県の最北部・南アルプスの入り口にある「寸又峡」で、観光客から「落石で道路がふさがれている」と通報がありました。  観光スポットの「寸又峡温泉」と「夢のつり橋」を結ぶ幅6メートルの遊歩道に、観光客や工事関係者のおよそ30人が取り残されました。 救助された人
「一歩間違えれば、命がなかったかもしれない。巻き込まれたかもしれない。天候が悪かったりすれば、一日缶詰めになっちゃうことも覚悟したので」  現場では、複数の巨大な岩が防護網によってかろうじてせき止められている様子が確認できます。

 本格的な紅葉シーズンを前に、県内有数の観光スポットで発生した大規模な落石。一体、何が起きたのでしょうか?

次のページは

■専門家も「想定外」 大規模落石の原因は?

■専門家も「想定外」 大規模落石の原因は?

 本格的な秋を迎えれば、紅葉と湖が織りなす絶景が広がる寸又峡。そんな静岡県の有数の観光スポットで起きた大規模な落石に、専門家は驚きを隠せません。 斜面対策研究協会 若松久資事務局長
「これはポケット式の落石防護網というやつです。落石対策はこれだけの規模の岩盤崩壊みたいなものは想定していない」

 これほど大規模な落石が起きた原因は?

若松事務局長
「間違いなく、地山(斜面)側が風化して起きている。例えば冬だと水が入って、凍結融解で亀裂が増えていったり。台風が来ると、木が揺れると根が揺れる。亀裂がどんどん大きくなっていって、山から外れて落ちてくる」

 取り残された人は全員がヘリコプターで救助され、これまでにけが人などは確認されていません。

(「グッド!モーニング」2024年9月19日放送分より)

この記事の写真を見る
・100年以上“猛暑日知らずの街”今年も「エアコンは使っていない」移住の相談は約2倍 さらに、夏でもサウナが味わえる“涼しい街”も・「川に白い水が流れている」で発覚 38年間トイレなどの汚水垂れ流し・日本人に初「むち打ち刑」20回 強姦罪で判決 シンガポール…禁錮17年6カ月に加え・珍しい「マリモ」東京周辺で続々発見 多摩川の石からムクムク成長・ガラス割れる音して“見知らぬ男ら”家に入ってきた…女性2人 なぜ狙われた?

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。