19日、兵庫県の斎藤元彦知事に対する不信任決議案が提出され、全会一致で可決される見通しです。斎藤知事は辞職するのか、議会の解散に踏み切るのか、緊張が広がっています。
■松井一郎氏「知事を継続することはできないんだから!」
18日、定例会見を急きょ取りやめた斎藤知事。2日連続で午前中、県庁に姿を表しませんでした。 斎藤知事「(Q.やはり、ご自身のこの先は一人で決める?)そうですね、私が決めます」
「(Q.まったく誰にも相談せずに?)やはり知事であり、政治家ですから」
「(Q.きょうときのうの午前中は、何をされていた?)自宅で過ごしていました。まあ…そういうことですね」
「(Q.誰かに相談していたとか?)ないです」
不信任決議案が可決された場合、斎藤知事は10日以内に辞職か失職、または県議会の解散を選ぶことになります。
斎藤知事「私は何も責任を感じていないということではなくて、やはり自分としては3年前の負託。そして4年間の任期の中で、しっかり自分の仕事をしていくと。それが、私としての責任の果たし方です」 頑なな姿勢を崩さない斎藤知事に対し、かつての上司がおよそ15分にわたる動画でいさめました。 松井一郎公式チャンネルから
「斎藤さんが、知事を継続することはできないんだから!不可能!可能性は、僕はほぼというか100%ないと思う」
大阪府知事時代に上司だった松井一郎氏です。
松井一郎公式チャンネルから「まだ40代で、自らの人生を切り開いてやっていかないといけないんだから。この問題についての“最後の形”は、非常に今後の人生を左右すると思いますんでね。議会の解散は、あまり結果が伴うものじゃないと僕は思うので」
同じく元上司の宮城県の村井嘉浩知事は、こう話しました。
村井知事「自分で判断をして決断してほしい。その際、一番重要なのは県民の思いはどこにあるのかというところ。やめたほうがいいという声もあれば、頑張れ、もっと頑張れという声もあると思います。そういった声を広く聞いたうえで、ご自身で判断されればいいと思う」
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■斎藤知事「可決されてから、考えていく」■斎藤知事「可決されてから、考えていく」
仮に議会解散に踏み切った場合、およそ16億円の費用がかかる「県議選」が行われます。 自民党 長瀬たけし兵庫県議「いやー…僕らは間近に見ていて分かんないですよね。だから解散がない可能性とかも分かんないですよ。知事が何をお考えになっているかってことは、本当に分かりませんから。本当に全く分かんないですわ」
すでに選挙準備は始まっているのでしょうか。選挙カーを扱うレンタカー店に聞いてみました。
選挙レンタカーV 石橋浩一代表「10日から1週間ぐらい前にもう、パパパッとこう続けて問い合わせをいただいて。それでも、そこから止まっています。ゼロですね。今週に入っても、全く先週の末からもう全くありません」
今月に入り、兵庫県議からの予約は5件だけ。
選挙関連の会社内では、県議選は行われないのではとうわさされています。
そして18日、県議会の要請を受けて「第三者委員会」が設置されました。県が行った内部調査に対し、中立性と客観性をもって再調査が行われるべきとして、弁護士6人で構成されます。
不信任案は、19日夕方以降にも採決される見通しです。
いよいよ大きなヤマ場を迎えます。
斎藤知事「(Q.可決された場合、19日に方針を示すのか?10日間を使い結論を出すのか?)そこは、まだ決まってはいません。やはり不信任決議案が提出、そして可決されてから、考えていくということです」
(「グッド!モーニング」2024年9月19日放送分より)
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