浅草サンバカーニバルに向け、練習する仲見世バルバロスのメンバー=江東区で
◆5連覇目指す最古参チームのテーマは…
今月上旬、江東区の夢の島公園に陽気な音楽が響いた。練習していたのは、コンテスト最古参で浅草に拠点を置く「G.R.E.S.仲見世バルバロス」。本番と同様に隊列を組み、時間を計ってスピードや動きを念入りに確認していた。 チームは、サンバカーニバルがコロナ禍で中止になる前の2016~19年に4連覇を達成。コンテストが行われなかった期間をはさみ、今回、5連覇に挑む。 今回のチームのテーマは「電気」。紀元前600年ごろ、ギリシャの哲学者が琥珀(こはく)を布でこすると発生する静電気の存在に気付いたことから電気が発見された歴史を盛り込み、科学者をイメージした仮装も登場する。メンバーとともに、照明を点灯するスイッチをイメージした小さな山車(アレゴリア)も繰り出す。◆「過去の自分たちに勝ちたい」
㊧サンバへの思いを語る仲見世バルバロスの猫田リリさん㊨「真剣勝負が楽しみ」と語る仲見世バルバロス代表の鶴見太朗さん
発案者の猫田リリさん(37)は「電気は人間にとって必要なエネルギーで、私たちにとってのサンバと同じ。止まっていたサンバカーニバルのスイッチを押すイメージです」と語り、「過去のバルバロスに勝ちたい!」と意気込む。 当日は小学生から70代まで約300人が参加する。チーム代表の鶴見太朗さん(45)は「本場リオ(デジャネイロ)のカーニバルに近づこうという気概はどのチームよりも強い」と胸を張る。「全チームが本気でやっていて、真剣勝負ができるのが楽しみ。5年ぶりのコンテストで普段の年より熱量が高いと思うので、今年見に来る人はラッキーですよ」◆S1リーグに8チーム、S2リーグに7チームの計5000人が出場
パレードは正午から午後5時まで。コースは昨年の「縮小版」から例年の800メートルに戻った。各チームは浅草寺の東側、馬道通りの朝日信用金庫前を出発。南下して神谷バー前の吾妻橋交差点を右折し、雷門通りを西に向かって国際通りの手前でゴールを迎える。 今回はアレゴリアを使うS1リーグに8チーム、使わないS2リーグに7チームが参加予定。出場者は計約5000人に上る。テーマの再現性、ダンスの躍動感、衣装のデザインなど多岐にわたる項目について審査し、リーグごとに順位を決める。S1の最下位はS2の最上位と入れ替わる。 見る側のルール変更もある。かつては歩道などに座って観覧できたが立ち見限定に(個人協賛席を除く)。インバウンド(外国人観光客)をはじめ、浅草を訪れる客が多く、事故を防止するためだ。いすや三脚の持ち込みも禁止している。 実行委員会の担当者は「事故につながらないようにルールを守り、警備や警察の指示に従ってほしい」と呼びかけている。 ◆文・鈴木里奈/写真・市川和宏 ◆紙面へのご意見、ご要望は「t-hatsu@tokyo-np.co.jp」へメールでお願いします。浅草サンバカーニバルに向け、練習する仲見世バルバロスのメンバー=江東区で
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