大阪の市街地で爆発があり、4人がけが、周辺の建物にも被害が出ています。雨水をためる施設で、なぜ爆発が起きたのでしょうか。
■雨水ためる施設で爆発
爆発の瞬間をとらえた映像です。少し煙が出ていた屋根から、爆発音とともに大きな炎が上がります。
よく見ると、窓ガラスが吹き飛び、建物の両サイドと屋根から火をあげています。
撮影した人はこう振り返ります。
撮影した人「突然、ぶつかるような音がしたので、ベランダに出たら火が出ていて、少し収まったかと思い撮影したら、すぐに爆発し、ガラスなどが飛び散ったため、すぐ避難しました」 別の場所から撮られた映像。建物からはかなりの高さで炎が上がっている様子がわかります。 爆発直後の現場。
通行人がカメラを向ける先には、煙を上げる建物があります。消防や救急の車が次々駆け付け、騒然としています。
空からの映像。その衝撃の大きさを物語ります。 建物内部の様子 リポーター「天井部分の排気口は爆発の衝撃で周りに破片が散らばっています。建物の内部も爆発の衝撃でぐちゃぐちゃになっているのが見えます。道路沿いの柵に爆発して飛んでいったドアがもたれかかっている状態です」 横転した車は天井がはがれ、窓ガラスもなくなっています。
正午ごろ、大阪市の建物で爆発があり、男性4人がけがをしました。「爆発は2回あった」という証言があります。
周辺住民「(爆発は)2回だと思う。はじめ軽いのがドーンって感じで、地響きはしたけど、マンションに車が当たったのかなと思った。2回目は2分くらいしてからボンって。それで外出たとき、『えっ!?』と思って。ガラスが飛んでいるから」
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■瞬間映像から分かることは?■瞬間映像から分かることは?
現場は大阪市西区。地下鉄・西長堀駅から徒歩5分ほどの場所です。大阪市建設局によると、現場は雨水を一時的にためる施設です。ただ被害はその施設近くのマンションにも及んでいます。
真向いのマンション。ベランダのガラスが割れています。 周辺住民「最初、12時ごろ猫が跳び起きた、音がしたので驚いていた。のぞいたら建屋の煙突から火が吹いていた。これが爆発したんだろうと思っていたら、2度目、同じところが爆発。すごかった」
雨水をためる施設で爆発の危険はあるのでしょうか。
爆発の瞬間をとらえた映像。専門家は「シュー」という音から2つのケースが考えられるとしています。
元小田原市消防本部職員 永山政弘さん「シューという音は、爆発した瞬間に圧力が高まって空気が漏れる時の音。これだけ勢いよく炎が噴き出て、一気に燃えるのはガス爆発の特徴。(ガスは)一般的な都市ガスのように配管を通って燃料用のガスが使われている。これがどこかで漏れて、施設の中に入り込んで爆発した」 なぜ爆発は2回起きたのでしょうか。 元小田原市消防本部職員 永山政弘さん
「ある程度の量のガスが滞留していた。1回で収まらずに1つ爆発したものが、どこかに引火して別のところで2度目の爆発をすることもありうる」
気になるのは爆発の威力です。
元小田原市消防本部職員 永山政弘さん「たぶん密閉されたところでガスが爆発した。閉じこめられた状態で何かの火種で引火して爆発したと思う。圧力がいろんな方向へ伝わって、窓ガラスが割れたり車が横転する被害が生じたのでは」
この影響で30代男性2人、40代の男性2人など合わせて4人がけがをしました。全員軽傷だということです。警察と消防が詳細を調べています。
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