戦中戦後に国立ハンセン病療養所菊池恵楓園(熊本県)で開発中の薬「虹波」を患者に投与していた問題に関連し、同じハンセン病療養施設の多磨全生園(東京都)と大島青松園(香川県)でも当時、計355人に虹波を投与していたことが4日、国立ハンセン病資料館(東京都)への取材で分かった。治療のため投与し、副作用が出たことなどが記録として残されていた。  同資料館の図書館が所蔵する1947年10月発行の学会誌「皮膚科性病科雑誌」に、日本皮膚科学会総会で発表された内容が記載されていた。6月に同館が虹波関連資料を調べた際に見つけた。


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