米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、軟弱地盤改良工事の設計変更申請を不承認とした処分を取り消した国土交通相裁決は違法として、県が行政事件訴訟法に基づき処分の効力回復を求めた抗告訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部(三浦隆志裁判長)は2日、原告の資格を認めず訴えを却下した一審判決を支持し、控訴を棄却した。  辺野古を巡る国と県の法廷闘争は計14件あり、判決が確定した訴訟はいずれも県が敗れ、この抗告訴訟が唯一係争中。昨年12月、国が県に代わって設計変更を承認する「代執行」を経て、防衛省は今年8月、海底に軟弱地盤の広がる大浦湾側で本格工事に着手した。


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