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■台風10号は鹿児島県に上陸 30日にかけ強い勢力で九州縦断

 台風10号は午前8時頃、鹿児島県の薩摩川内市付近に上陸しました。30日にかけて、強い勢力を維持したままゆっくりと九州を縦断する見込みです。
 29日朝にかけて、鹿児島県や宮崎県、大分県では線状降水帯が発生し、記録的な大雨になっています。

【48時間雨量(29日正午まで最大)】
神門(宮崎・美郷町)792.0mm 8月の観測史上最大
西米良(宮崎・西米良村)587.5mm 8月の観測史上最大
肝付前田(鹿児島・肝付町)553.0mm 8月の観測史上最大
湯布院(大分・由布市)507.5mm 8月の観測史上最大
佐伯(大分・佐伯市)512.5mm 8月の観測史上最大 など

 このあとも雨量がさらに増える見込みです。土砂災害や河川の増水・氾濫などに厳重な警戒が必要です。

 また、九州や四国を中心に走行中のトラックが横転するレベルの猛烈な風が吹く恐れがあります。29日未明には、鹿児島県の枕崎で20年ぶりに瞬間50mを超える暴風を観測しました。
 不要不急の外出は危険です。家の中でもカーテンや雨戸を閉め、窓から離れたところで過ごすなど対策をお願いします。

■台風から離れた地域も大雨 東海地方で線状降水帯の恐れ

 台風から離れた地域も大雨に警戒してください。台風接近とともに熱帯由来の非常に湿った空気が広範囲に流れ込む見込みで、どこで災害級の大雨となってもおかしくない状況です。
 29日午前中は日のさす時間があった関東地方も夜は天気が一変。アンダーパスの冠水や低地の浸水、川の増水などに厳重な警戒が必要です。

30日午前中にかけて :宮崎、鹿児島
30日午後にかけて  :山口、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分
30日夜にかけて   :徳島、愛媛、高知
29日夜〜30日午前中 :岐阜、静岡、愛知、三重 この記事の写真を見る(2枚)
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