逮捕されたのは曽於警察署地域課の巡査長、藤井光樹容疑者(49)です。

警察によりますと、藤井巡査長は鹿児島県警察本部の公安課に所属していた去年6月、スマートフォンのメッセージアプリを使って特定の個人の犯罪歴などの情報を第三者に送信したほか、先月には刑事事件の当事者の個人情報が記された「告訴・告発事件処理簿一覧表」と呼ばれる内部文書、合わせて数十枚を第三者に郵送し、職務上の秘密を漏らしたとして、地方公務員法違反の疑いが持たれています。

調べに対して容疑を認め「県民の皆様と警察組織に迷惑をかけ申し訳ない」などと供述しているということです。

鹿児島県警では、新型コロナの患者の宿泊療養施設で起きた性的暴行事件の捜査に問題があったとするネットメディアの記事で、「告訴・告発事件処理簿一覧表」が個人情報を黒塗りにした状態で掲載されたことで内部文書の漏えいが発覚しました。

県警は先月、合わせて100件以上の事件でおよそ300人分の個人情報を含む内部文書が流出した可能性が高いと明らかにし、その流出経路を捜査する中で今回の事件がわかったということで関連を調べています。

鹿児島県警察本部の牛垣誠首席監察官は、記者会見で「適切に管理すべき情報が流出し、ご迷惑とご心配をかけたことを深くおわび申し上げる。今後の捜査結果を踏まえて厳正に対処していく」と述べました。

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