関西電力は28日、大飯原発1号機(福井県おおい町)の廃炉作業を報道陣に公開した。現在は全工程4段階のうち第1段階で、放射性物質を含まない2次系設備の解体撤去を進めており、高圧タービンのローター部分の撤去作業を行った。  タービン建屋内で作業員20人が天井クレーンを操作するなどして、長さ約9m、重さ約58トンのローターをつり上げ荷台に移動させた。関電の吉川博喜運営統括長は「30年にわたる長期プロジェクト。安全最優先に作業を進めていきたい」と話した。  大飯1、2号機は原子炉格納容器の構造が特殊で原発の新規制基準を満たすには巨額の投資が必要になることなどから、2017年に廃炉が決定した。


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