指定暴力団稲川会系の組幹部に、職務で入手した個人情報を教えたとして、神奈川県警は25日、川崎署刑事2課の警部補、高橋一大容疑者(49)を地方公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで、組幹部の永沼光夫容疑者(48)を同法違反(同教唆)の疑いでそれぞれ逮捕し、発表した。2人の認否を明らかにしていない。高橋容疑者は永沼容疑者と「過去の捜査で知り合った」と話しているという。
監察官室によると、高橋容疑者は県警本部の暴力団対策課にいた2021年5月25日ごろ、永沼容疑者から車のナンバー照会を依頼され、車の所有者の個人情報を伝えた疑いがある。県警が今年2月、永沼容疑者を別の事件で捜査した際に今回の容疑が浮上したという。
県警では2月にも、稲川会系の組関係者に車検証の情報を漏らしたとして、薬物銃器対策課の男性巡査部長(29)=休職中=を同法違反容疑で逮捕し、罰金50万円の有罪が確定している。
加藤秋人監察官室長は「言語道断の行為で県民に心からおわび申し上げます」と発表した。
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