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 22日、東京都心は天気が急変し、2日連続のゲリラ雷雨となりました。さらに、台風10号が勢力を強めながら北上を続けています。週末から秋雨前線が停滞するということで、台風が接近する前から雨が強まる可能性があります。

■マンホールのフタ、大きく吹き飛ぶ

 22日もゲリラ雷雨に見舞われた東京都心。渋谷ではレインコートを着て両手にキャリーケースを持ち、駅へと急いで向かう外国人観光客の姿がありました。  新宿区や渋谷区、目黒区では、一時大雨警報が発表されました。  21日に港区付近では1時間におよそ100ミリの雨が降り、記録的短時間大雨情報が発表されました。  地下鉄の階段は滝のように雨水が流れ、市ケ谷駅は改札が水浸しの状態に。  マンホールから勢いよく吹き出す水、路上には割れたマンホールのフタが散乱しています。場所は人通りの多い新宿駅近くの交差点です。  巨大な水柱とともに、マンホールのフタが大きく吹き飛んでいるのが分かります。

 異変に気づき逃げる人の姿も確認できます。現場近くで働く人は、次のように話します。

現場近くで働く人
「同僚の子と2人で『こんな死に方したくない』って、めっちゃ逃げました。本当に怖かった」  人の背たけを優に超え吹き飛ばされたマンホールのフタ。その重さはなんと115キロ。22日、数人がかりで交換作業が行われていました。 作業員
「鋳鉄が割れたの初めて見たよ」

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■専門家「降水量の増加に追い付いていない」

■専門家「降水量の増加に追い付いていない」

 今回、なぜ都心のマンホールが相次いで吹き飛ばされたのでしょうか。

東京都 下水道局
中島正悟課長
「東京都下水道局で採用しているのは、チェーンでフタが飛ばないような構造になっています。若干古い年代のものですので、順次新しいものに交換していく状況です」  災害危機管理の専門家は、次のように解説します。 災害危機管理アドバイザー
和田隆昌氏
「想定外の雨水が流入すると、排水管内にあった空気圧が圧縮される。強度が耐えられないくらいの高圧が発生して、今回の事象が発生したと考えられる。例えば東京都だと基本的には1時間50ミリを基準に排水設備が整っているんですが、近年は1時間100ミリくらいの雨が続くことが普通になってきたので、降水量の増加が激しくそれに追いついていないのが現実です」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年8月23日放送分より)

テレ朝天気

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