16日、非常に強い勢力で関東に接近する見込みの台風7号。伊豆諸島に加え、関東と山梨県にも線状降水帯の予測情報が出ています。

 大粒の雨が降っているのに、空を見ると真っ青な空と白い雲。15日午後2時半すぎに東京・中野区で撮影された動画です。

撮影者
「晴れた状態での大雨は初めて」

 撮影者によりますと、“不思議な天気”は10分ほど続いたといいます。

撮影者
「ニュースでも台風の話を聞いていたので、思った以上に台風が早めに来たのかなとか。ちょっと不安な感じが続いています」

 千葉県成田市でも急な雨が。

 16日に関東を直撃する恐れがある台風7号。それに伴う暖かく湿った空気の影響で、関東など各地でゲリラ雷雨となりました。

 東京・墨田区では…。

撮影者
「えっ、ひょう?雨より固い?」

 台風7号の影響は関東から離れた場所でも。京都市では、激しい雨と風とともに雷も。

 愛知県日進市でも。

 山口市では晴れていたのに、あっという間に大粒の雨。ゲリラ雷雨となったのです。

 また、気象庁は台風7号に伴い、15日夜から16日夜にかけて伊豆諸島に加え、東京都や千葉県などでも線状降水帯が発生する恐れがあると発表しました。

 15日午後5時すぎの東京・八丈島。雨風は強まるばかりです。

 16日午後にも首都圏に接近する台風。お盆休みの交通機関は大きく乱れます。

 東海道新幹線は16日、東京−名古屋間で終日、運転を取りやめます。

利用客
「お墓参りなんですけど、本当だったらあす行くはずをきょう前倒しして2泊3日で京都に行くことになりました」
「(チケットの変更に)30分くらい並びました。窓口に」

 名古屋から新大阪間は本数を減らして運行する予定です。

神奈川から来た人
「甲子園あす行くんですよ」
「本当は運休決まった時点で(来るのを)やめるつもりだった。高速バスが取れたので強行で来ちゃった」

 ただ、高速バスもバスタ新宿では、16日に台風の影響で運休の便が多く出ているということで、窓口にも15日の便に予約を変更する人が多く見られました。

 Uターンを早めた人も多いのでしょうか。高速道路は中央道や東名で渋滞が起きています。

 ネクスコ東日本によりますと、16日午前6時以降、東京湾アクアライン川崎浮島ジャンクションから袖ケ浦インターチェンジなどで通行止めとなる可能性が高いということです。

 影響は空の便にも。16日羽田を発着する便は全日空で281便、日本航空も281便の欠航が決まっています。

便を変更した人
「あしたチェックインするまでドキドキしています。神社にお祈りをしに行こうと思う」

 札幌市に観光に来た男性は神にもすがる思いで離陸を待っていました。

 11日、東京から札幌市の友人に会いにいった男性。観光や海の幸を満喫するさなか、台風接近の知らせが舞い込みます。

便を変更した人
「帰りの日に7号が重なりそうなので、ちょっと慌てている状況。午前中だったらどうにか戻れるのではと。残り1席だったので慌ててすべり込んだ」

 東京に台風が接近する前の16日午前の便を予約できましたが、本当に飛ぶかは台風次第です。

便を変更した人
「あしたチェックインするまでドキドキしています」

 延泊となると出費もかさみます。男性はこの後、神頼みに行きました。

 住民の備えも進んでいます。東京・足立区で住民に無料で配られたのは土嚢(どのう)です。

 住宅の玄関先に積み、水の侵入を警戒しています。

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