SNSを使った2つの投資詐欺グループが一斉摘発された事件で、大阪府警は14日、一つのグループでリーダー格とみられる山田吉彦容疑者(43)ら男女計40人を詐欺や詐欺未遂の疑いで再逮捕した。

府警は7月、拠点だった大阪市内のビル4カ所を家宅捜索。これまでに計92人を詐欺などの疑いで逮捕し、3人を公開手配し行方を追っている。両グループによる被害額は9億円超に上るとみられる。

再逮捕者のうち、27人の逮捕容疑は5〜7月、SNSでメッセージを送り、投資の商材購入名目などで10〜20代の男女4人から金をだまし取ろうとした疑い。残る13人は3月、商材の購入を持ちかけ、10代女性から現金約52万円をだまし取った疑いが持たれている。

府警によると、グループのメンバーは大半が20代で、SNSで投資勧誘や商材売り込みのメッセージを送る「打ち子」とみられる。主に平日の正午から午後9時を「勤務時間」として拠点のビルに集まり、報酬は歩合制で毎月支給されていたという。

中には経費管理や被害者からの返金要請に対応する担当もおり、役割が細分化されていたとみて組織の実態を詳しく調べる。

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