沖縄国際大に残る米軍ヘリコプターの墜落で焼けたアカギの木。事故から20年となった現場跡地の広場では、普天間飛行場の早期閉鎖を求める集会が行われた=13日午後、沖縄県宜野湾市

 沖縄県宜野湾市の沖縄国際大に、隣接する米軍普天間飛行場の大型ヘリが墜落、炎上した事故から20年となった13日、飛行場の早期閉鎖を求める集会が大学主催で開かれた。酷暑の中、事故で焼けたアカギの木が残る広場に教職員や近隣住民、当時の学生らが集い「事故を風化させない」と心に誓った。  安里肇学長は集会で、鹿児島県・屋久島沖で昨年起きた米軍輸送機オスプレイの墜落や、今年6月に相次いで発覚した米兵の性的暴行事件に触れ「変わらない現状に強い憤りを感じる。地域を脅かす基地を認めることはできない」と訴えた。  4年生謝花美生さんは「ほとんどの人が基地を当たり前だと認識するようになった」と指摘。普天間の名護市辺野古移設について「宜野湾市民の苦しみを、辺野古の市民が甘受することになりかねない」と懸念した。  3年生儀保裕一朗さんは過重な基地負担の解消に向け「本土の人々の、沖縄に対する理解が重要。沖縄に向き合ってほしい」と話した。  事故では、普天間を離陸したヘリが大学本館に激突し、乗員の米兵3人が負傷した。


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