福島第1原発=2021年撮影
今回の放出量は7800トン。放出する処理水のトリチウム濃度は1リットル当たり20万ベクレルで過去最高。東京電力が定めた基準の100万ベクレルは下回る。放出時には海水で約740倍に薄め、国が設定する排水基準の40分の1未満にする。 一方、今年2月から実施した浄化処理前の汚染水の検査で、初めて放射性物質の「カドミウム113m」を検出した。濃度は1リットル当たり2.9ベクレル。これまでは検出限界値未満だったため、東京電力は注視していくとした。浄化処理によりカドミウムも取り除けるという。 東京電力によると、処理水放出に伴う風評被害への賠償件数は7月31日現在で約180件320億円に上る。 海洋放出は昨年8月に開始。本年度は4回目で、7回に分けて計約5万4600トンを放出する。(山下葉月) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。