札幌市で6日、原爆死没者北海道追悼会が開かれた。高齢のため来春で解散する予定の北海道被爆者協会が主催した。
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会長の広田凱則さん(86)は7歳のとき、長崎で被爆した。爆心地から3・3キロ、すさまじい爆風で自宅の窓ガラスは飛び散り、床も抜けたという。
「核兵器の非人道性は明らか。少なくなった被爆者だが、いま一度、核兵器をなくすため『ノーモア・ヒバクシャ』と声を大きくしたい」と追悼会で訴えた。
2024年3月末、全国で被爆者健康手帳を持つ人の平均年齢は85・58歳になった。北海道には2千人の被爆者がいたとされるが、協会のメンバーも高齢となり、25年3月末での解散を決めた。日本被団協によると、都道府県組織がなくなるのは12カ所目という。
来年以降の追悼会は、被爆者や被爆2世、支援者が立ち上げる新組織で続ける方針だという。(新谷千布美)
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