日本IBMが賃金査定に導入した人工知能(AI)の判断に関し、社員に誠実な説明をしないとして、東京都労働委員会に救済を申し立てていた労働組合が2日、同社側と1日付で和解が成立したと明らかにした。AIが査定で考慮した項目などを、労組側に開示するとの内容。労組側の弁護士は東京都内で記者会見し「透明性を確保できたことの意義は大きい」と強調した。
社員が加入する「日本金属製造情報通信労働組合日本アイビーエム支部」によると、同社は、査定に当たってAIに考慮させた全項目を開示し、評価との関連性を説明することに合意。査定への疑問が指摘されれば、AIの提案内容を明らかにすることも認めた。
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