神奈川県立精神医療センター(横浜市)は2日、2023年に入院していた40代男性が向精神薬の副作用で重い便秘症状だったのに適切な診察や検査を受けさせず、イレウス(腸閉塞)により死亡したと発表した。医療過誤と判断し、今年5月に遺族へ謝罪。外部の専門家を加えた調査委員会で詳しい経緯を調べる。

 センターによると、男性は精神疾患のため22年春に入院。23年5月31日、看護師が男性が嘔吐した跡を病室で確認したが、医師に報告しなかった。約3時間後に男性は心肺停止状態で発見され、間もなく亡くなった。死亡前の数日間も排便が少ない状態が続いていたが、腹部の聴診などをしなかった。

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