福岡県や大分県で車上荒らしを繰り返していたとして57歳の無職の男が逮捕・起訴され、警察は300件以上の被害(総額約1350万円相当)を確認して捜査を終結したと発表しました。
窃盗などの罪で起訴されているのは福岡県行橋市の57歳の無職の男です。
警察によりますと男は行橋市の駐車場で去年11月に車のカギをハサミでこじ開けて封筒2袋を盗んだ疑いで今年4月に逮捕され、その後、窃盗未遂の罪で起訴されました。
そのほか3件の窃盗の罪で追起訴されています。
その後の警察の調べで、男は少なくとも7年前から福岡県内や大分県内で車上荒らしを繰り返していたことがわかり、被害は342件、約1358万円相当に上るということです。
警察はこのうち5件(被害総額約1万5000円相当)を送検して捜査を終結しました。
男は逮捕後の調べに対し「いつか警察が来ると思っていました」「捕まってホッとしました」などと容疑を認め、余罪を自供したということです。
警察によりますと、男は妻と息子の3人暮らしで、家族に犯行が発覚することを恐れ「仕事に行く」と称し午後11時ごろに外出した後、自宅近くなどに保管していた盗んだ自転車で街を徘徊し、車の目星を付けて犯行に及び、午前5時すぎに帰宅していたということです。
犯行現場の防犯カメラに映った服装から、男は捜査員に「迷彩服の男」と呼ばれ、警察は1年以上にわたり裏付け捜査を続けていました。
男は犯行の動機について「仕事がなくなり生活費のため犯行に及んだ」という趣旨の話をしているということです。
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