東京朝鮮中高級学校の民族管弦楽部員ら=7月22日

 東京朝鮮中高級学校は21日、民族管弦楽部と吹奏楽部で特別なオーケストラを編成し、国立オリンピック記念青少年総合センターでコンサートを開く。朝鮮の民謡「アリラン」や日本の曲を披露。日朝友好の願いを音色に込める。タイトルは「響―HYANG―」。  朝鮮学校を巡っては、北朝鮮による拉致問題に進展がないことを理由に、高校無償化の対象から外れたことで学校側が反発。生徒らに対する暴行や暴言といったヘイトクライムも相次いでいる。生徒の保護者でコンサートを企画した金範重さんは「偏見を持たず、生徒らのありのままの姿を見てほしい」と話している。  7月下旬、同校では約20人の民族管弦楽部員らが顧問の指導を受けながら、コンサートで披露する民謡トラジの練習に取り組んでいた。部長で高3の康翔佑さんは、弦楽器ソヘグムを担当。「普段は接することがあまりない民族楽器や曲を、日本の人にも楽しんでほしい」と意気込んだ。


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