日本で約35年間暮らしながら、不法滞在で強制退去処分を受け、一時的に収容を解く「仮放免」となっていたパキスタン人男性(60)に対し、法相が裁量で例外的に滞在を認める「在留特別許可」(在特)が与えられたことが23日、分かった。代理人の指宿昭一弁護士が明らかにした。22日付。男性は在特を求め東京地裁で裁判中だったが、付与を受け、訴えを取り下げる。  現地で政治活動をしていた男性は、命の危険を感じ1988年に観光ビザで来日。神奈川県や静岡県の建設会社などで働いた。「永住者」の在留資格を持つ外国人妻との婚姻届を出す直前、入管難民法違反(不法在留)容疑で逮捕され、その後結婚した。


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