王位戦第3局で勝利し、感想戦で対局を振り返る藤井聡太王位=徳島市で
持ち時間各8時間のうち残りは藤井2分、渡辺1分。第4局は今月19、20日、佐賀県唐津市の洋々閣で行われる。◆今シリーズ初の角換わり
今シリーズ初の角換わり戦となり、渡辺が1日目の午前中に仕掛けた本局。2日目は渡辺の封じ手6六角(44手目)の角交換から、互いに角と飛を打ち合う激しい攻防戦になった。 終盤、藤井が2一飛(63手目)から後手玉に迫ると、渡辺も6九飛(68手目)から6七角成(70手目)と、飛車捨ての強襲で藤井玉に肉薄。最終盤、渡辺は4九飛(88手目)から藤井玉を追い詰めたが、藤井は攻防に4八桂(95手目)と打ってぎりぎりのしのぎを見せ、最後は渡辺玉を長手数の即詰みに討ち取った。 立会人の小林健二・九段(67)は「渡辺九段がうまく立ち回り、藤井王位は苦しい展開だったが、最後は逆転につなげた藤井王位の終盤力が光った一局」と総括した。◆「思った以上に難しい局面に」「終盤は…分からなかった」
藤井聡太王位の話 (1日目の)7五歩(30手目)と仕掛けられて、思った以上に難しい局面になった。封じ手(44手目)のあたりは自信がなかった。9四角(56手目)が厳しい一手で、苦しい形になってしまった。最後はどうなっているか、ずっと分からなかった。 渡辺明九段の話 7五歩(30手目)の仕掛けは予定だった。(飛車交換を狙って)2四同飛(58手目)としたが、2一飛(63手目)とされてどうだったか。6九飛(68手目)は成算があったわけではない。終盤は何かあったと思うが、分からなかった。 ◇ 王位戦中継サイトで、最新の棋譜や対局者の様子などの最新情報を紹介しています。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。