長崎市出身の歌手で俳優の福山雅治さんが曲のテーマにしたことで脚光を浴びた山王神社の巨樹「被爆クスノキ」など市内にある被爆樹木約50本の定期点検が22日、始まった。月内に完了する見込み。
被爆クスノキは高さ20m前後の2本の木で樹齢約500~600年。爆心地から約800mの境内入り口に立つ。熱線で黒こげになっても生き抜く姿が復興のシンボルとなった。樹木医の久保田健一さん(57)らは木づちで木をたたいたりして樹勢を確認した。
2本の状況は良好で、久保田さんは「できるだけ長く、現状を維持できるよう努めたい」と話した。昨年、市が被爆樹木に追加指定した境内のクスノキ19本も点検した。
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