7月24日は「土用の丑の日」です。うなぎの仕入れ値は高騰が続いていますが、工夫で販売価格を据え置いている店もあります。

 24日の「土用の丑の日」を前に、全国有数のうなぎの産地、愛知県西尾市では、次々に運び込まれたうなぎを職員が重さごとに選別していました。

一色うなぎ漁業協同組合の担当者:
「夏に向かってたくさん食べていただいて、元気に過ごしていただきたい」

 三河一色のうなぎは、天然の川の水や砂利を使い、自然に近い養殖池で育てたこだわりの逸品です。

 岐阜県各務原市の「うなぎ屋たむろ」は、三河一色から仕入れた皮が薄くて脂乗りの良いうなぎを使う人気店です。

 大きな身を贅沢に乗せ、創業から継ぎ足された秘伝のタレを染み込ませた人気メニューの一つ、うな丼定食。

 夏バテ防止に食べたくなるうなぎですが、その仕入れ値は上がり続けているといいます。

うなぎ屋たむろの担当者:
「仕入れ値がすごく高くなってしまっている。昔と比べたら1500円とか2000円くらい」

 養殖に使われる稚魚、シラスウナギの漁獲量がは60年前には232トンありましたが、去年2023年は5.6トンにまで落ち込んでいます。

 さらに物価高騰ラッシュの影響も及び、仕入れ値は以前と比べ2倍ほどに上昇。この店では、スタッフのスキルを上げて1人あたりの生産性を高め、人件費を抑えるなどの工夫を施し、販売価格を3年間据え置いているといいます。

うなぎ屋たむろの担当者:
「信念しかないかもしれない。たくさんのお客さんに来てもらわないと、お客様商売なので。おいしいうなぎをいっぱい食べていただいて」

 平日にも関わらず、開店と同時にお店は満席に。先日の3連休の頃から客足が伸び続けているといいます。

客:
「家族が疲れ気味だから。土用丑の1週間前に来ました」

別の客:
「おいしい。エネルギー切れるんですよ。なのでうなぎ。明日仕事なので頑張ります」

うなぎ屋たむろの担当者:
「夏に向けて、うなぎの業者さんも皆さん一生懸命努力して良いうなぎを揃えてきてくださると思いますので、おいしいうなぎを食べに来てくださればありがたいと思います」

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