栃木県那須町で全身が焼かれた男女2人の遺体が見つかった事件で、亡くなった会社役員の宝島龍太郎さん(55)=東京都千代田区=が経営する飲食店を巡って周囲の飲食店とトラブルがあったことが22日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁と栃木県警の合同捜査本部は事件との関連性を調べている。
捜査関係者などによると、宝島さんは東京都台東区で焼肉店や居酒屋など十数の飲食店を経営していた。宝島さんの会社のホームページによると、不動産売買や中国・韓国製品の輸入、販売事業も手掛けていた。周囲の飲食店とトラブルになっていたという証言などが警察に寄せられており、警視庁などが経緯や交友関係などを捜査している。
事件を巡って、合同捜査本部は21日、建設業の平山綾拳容疑者(25)=埼玉県越谷市=を死体損壊容疑で逮捕し、22日午前に送検した。同容疑者は17日朝、都内の交番に出頭。任意の事情聴取に対し「車を貸した」と説明しており、同本部は他にも事件に関与した人物がいるとみて調べる。
宝島さんが亡くなったのは15日深夜以降とみられる。捜査関係者によると、15日午後9時ごろ、宝島さんと妻とみられる女性が別の人物と台東区上野のアメ横商店街を歩いている姿が防犯カメラに映っていた。同午後11時半ごろには宝島さんと女性が複数の人物とともに品川区にいたことが確認されており、同捜査本部が足取りを調べている。
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