東京都内の高校で激辛のポテトチップスを食べた高校生14人が体調不良を訴え、救急搬送されました。SNSの挑戦企画で若者に人気の“激辛チップス”、その危険性を取材しました。
■食べた生徒「痛いし、しびれもあった」
大学生「どのくらいの辛さが食べられるか、結構、みんなで競ったりします」 大学生
「辛いラーメン系は、よく食べます。直感的に食べたくなる」 若い世代を中心に流行している“激辛”食品。アメリカでは、心疾患のある14歳の少年が激辛の商品を食べた直後に死亡する事故も起きています。
そして日本では、高校生が救急搬送される事態になりました。
目撃した生徒「昼休みが終わってその後、授業中にサイレンが鳴り、外を見たら、救急車がたくさん来ていた」 警視庁などによると、東京・大田区の都立工業高校に通う15歳から16歳の高校1年生の男女33人が激辛のポテトチップスを食べ、口や胃の痛み、吐き気などを訴えました。 食べた生徒
「『辛い辛い』と言っているから、興味で食べた。辛かった、もう辛いだけ。痛いし、しびれもあった」
「(Q.すぐ体調が悪くなった?)そういう子もいれば、後からの子も。(他の生徒は)座っていて、とりあえず苦しそうだった」
合わせて14人の生徒が救急搬送されました。
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■誓約書を書いて…対策する激辛料理店も■誓約書を書いて…対策する激辛料理店も
大きく「18禁」と書かれたパッケージ。今回、生徒が食べた激辛チップスです。「辛すぎますので、18歳未満の方は食べないで下さい」と表記されています。 辛み成分は表面のパウダーに含まれていて、「ブート・ジョロキア」というトウガラシの一種が混ぜ込まれています。辛さは、タバスコの200倍に匹敵するといいます。激辛チップスの販売会社は、こうコメントしています。
販売会社「磯山商事」「現時点で詳細を把握できておりませんが、搬送された方、並びに体調不良を訴えられた方の一日でも早い回復をお祈り申し上げます」
これからの季節、ついつい食べたくなる激辛料理。具合が悪くなる人が出ないよう対策する店があります。
トウガラシをふんだんに使った“うま辛”料理専門店です。店では、特に辛いメニューを注文する客には、誓約書を書いてもらうことで、面白半分で激辛を食べ、体調不良に陥らないよう対策しています。 辛い物好きのテレビ朝日・三山賀子アナウンサーも、誓約書を書いて挑戦しました。次のページは
■注意点は? 医師「水を飲んでも逆効果」■注意点は? 医師「水を飲んでも逆効果」
激辛特有のリスクについて、専門医はこう話します。 杏林大学 消化器外科 竹内弘久医師「刺激が強いと、口の中に入って、食道とか胃とか全部、消化管の粘膜が刺激でやられてしまう」
では、激辛食品を食べすぎてしまった時の注意点を教えてもらいました。
竹内医師「摂取してしまうと、水で流しても効果がない。その刺激が続いてしまう」 辛み成分である「カプサイシン」は水にはほとんど溶けず油に溶けやすい性質のため、カプサイシンを吸着できる牛乳などの乳製品を飲むことが有効だそうです。
(「グッド!モーニング」2024年7月17日放送分より)
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