「パワハラ疑惑」「おねだり体質」と告発された兵庫県の斎藤知事元彦知事が、視察先での新たな“おねだり疑惑”についても会見で追及されました。
■非売品“プレゼント”も…「使ってはいない」
百条委員会奥谷謙一委員長
「『おねだりをしていた』ということを証明したいということで、その音声を送られたんだろうと思います」
16日に浮上したのは、新たな“おねだり疑惑”です。
記者「丹波市の廃校活用施設を訪れて、その施設用に作られた木製のサイドテーブルと椅子を『これいいですね。ぜひ知事室で使いたい』と知事自身が“おねだり”されたという証言を複数聞いている。持ち帰った事実はあるか?」 斎藤知事
「県産材の利活用のPRという観点で申し上げたという認識をしているが、実際にそれを受け取ったか、持ち帰ったかというと、私自身が今、知事室では使ってはいない」
「使っていない」と口をにごした兵庫県の斎藤知事ですが、サイドテーブルと椅子はどこにあるのでしょうか。職員が確認しに行くと…。
兵庫県の職員「先ほど知事室のほうに確認に戻った。知事応接にサイドテーブルを置いている。倉庫に椅子があった」 斎藤知事
「(Q.知事はそこにあった認識は?)私自身は認識は、そういう意味ではしていなかった」
知事が訪れた丹波市の施設で、当時対応した人はこのように振り返ります。
施設の担当者「(Q.これが知事に贈った椅子とサイドテーブル?)はい、同じ時期に作製したもの。知事から『この椅子とテーブルが素晴らしい。その取り組みを含めて、ぜひ紹介して知事室にも置きたい』と提案いただいた」
椅子とサイドテーブルは販売するためのものではなく、この施設のために兵庫県産の木材で作られたものでした。
「知事室に置きたい」と言ってくれたことへの感謝としてプレゼントし、知事はその日のうちに持ち帰ったといいます。 担当者「みなさんが目にする場所に置かれることを願っていた」 しかし、椅子については人の目が届かない倉庫に置かれていて、サイドテーブルは来客があった際に使われる知事応接室に置かれていました。
施設の担当者は、このように話します。
丹波市の施設担当者「がっかりというか、残念だなというのが素直なところです。コンセプトもきちんと説明したうえで、気に入っていただいたと受け止めていたので、使う使わないよりも、認識されていないことはショック」
次のページは
■続投の意志を示す「信頼関係を再構築」■続投の意志を示す「信頼関係を再構築」
パワハラ疑惑以来、日々強まっている“知事おろし”の包囲網。
兵庫県職員労働組合「知事として責任ある対応を求める」 兵庫県議会
丸尾牧県議
「この間の対応を考えていると、真相解明より自己防御に走っている面が多々ある。辞職はやむなしかなと」
3年前の選挙で支援していた自民党の県連会長からも、このような声が上がりました。
自民党県連会長末松信介参院議員
「(県政を)担いたいということと担えることは別。出処進退はできるだけ早く自分で決めるべきことだと思う」 突き付けられたのは、事実上の“辞職要求”です。ただ、自民党とともに支援をしていた日本維新の会は…。 日本維新の会 共同代表
吉村洋文大阪府知事
「まずは真実を明らかにすべきだと思う。事実がどういう中身なのか明らかにした上で(進退は)判断するべき」
“進退よりも、百条委員会などの調査結果を待つべき”という考えを示しました。知事本人は辞職を否定し、続投の意志を示しています。
斎藤知事「県職員との信頼関係を再構築し、県政を立て直していくこと、前に進めていくことが県民に対する知事としての責任の果たし方と考えている」
(「グッド!モーニング」2024年7月17日放送分より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。