川辺川ダム建設に伴う水没予定地周辺。集落は高台の代替地(右)に移転した=16日、熊本県五木村(共同通信社ヘリから)

 国が熊本県の川辺川に計画している国内最大の流水型ダムを巡り、水没予定地を抱える同県五木村は21日、村民説明会を開き、木下丈二村長が「流水型ダムを前提とした村づくりに向けて新たなスタートラインに立つべきだ」と述べ、計画を容認する考えを初めて表明した。構想から半世紀以上を経た巨大ダムの着工へ一歩進んだ格好だが、反発する村民もいた。

 会場となった五木東小体育館には、村民約140人が集まった。木下氏は「この判断はゴールではなく新たなスタート。村を守り、全力で振興に取り組む」と強調した。

 一方で、村民からは「ダムを前提としない振興策は考えないのか」などと反対意見が出た。

川辺川ダム建設計画を巡る村民説明会で、発言する熊本県五木村の木下丈二村長=21日午前、五木村

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