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■各地で熱帯夜続出…夏は睡眠不足の時期

50代女性
「暑くなってきて、眠りにくくなった。冷房をかけても、眠るまで時間がかかる」 40代男性
「蒸し暑くて、あまりよく眠れない。2〜3回起きてしまい、寝た感じがしない」 夏は日照時間が長く、寝つきや眠りの持続が難しいことに加え、高温・多湿な寝室環境となるので、1年で最も睡眠時間が短い季節です。 「睡眠不足は、糖尿病や高血圧、心筋梗塞など生活習慣病のリスクが上がり、身体に大きな影響を与える」ということです。 次のページは ■都内は連日70%以上…なぜ湿度が高いと眠れない?

■都内は連日70%以上…なぜ湿度が高いと眠れない?

不快な眠りを解消するカギは『湿度』です。

梶本院長によると、
「高温多湿の今の時期、実は寝苦しさや睡眠の質が低下するのは、室温より湿度の影響の方が大きい」ということです。 7月の東京の平均湿度を見てみると、連日70%を超えています。 一般的には、40〜60%が快適とされています。 そして、温度が同じ28℃でも、湿度が高い方が体感温度も上がります。 画像でも、湿度60%より80%の方が体温が高くなっています。 なぜ湿度が高いと眠れないのでしょうか?

本来、発汗などで汗が蒸発して放熱しますが、空気中に水分が多くあるので、湿気で蒸発が出来ません。そのため、体に熱がこもり、寝付きにくくなります。

梶本院長です。
「エアコンの除湿や除湿器を使い、寝室の湿度を下げることが重要」 ただ、60代女性のように、「エアコンをつけると、乾燥でのどが痛くなるから使えない」という方もいます。 梶本院長によると、
「夏に空気の乾燥でのどが痛くなることはほぼない。のどが痛いのは、口を開けて寝ているか、脱水症状の可能性がある」ということです。 「効果はあります。昼間にしっかりマットを乾燥させておくことが大事」 次のページは ■快眠の秘訣は「脳を冷やす」 専門家おすすめ“478呼吸法”

■快眠の秘訣は「脳を冷やす」 専門家おすすめ“478呼吸法”

快眠の秘訣です。

梶本院長によると、
「脳の温度を下げて、脳を休ませることは、質の高い睡眠につながる」ということです。 脳の温度を下げるポイントが、『鼻』です。
鼻は脳の冷却装置です。 鼻から吸った空気が通る『鼻腔』は脳に近いため、脳の温度を下げるには『鼻呼吸』が大事です。 梶本院長のおすすめが、『478呼吸法』です。 ●4秒かけて鼻からゆっくり空気を吸い、
●7秒息を止めます。
●そして、8秒かけて口から息を吐きます。
これを涼しいリビングなどで、3回繰り返してから寝るといいそうです。 さらに、脳の温度を下げるポイントとなるのが『室温』です。
脳にとって快適な室温は22〜24℃ですが、体にとって快適な室温は25〜27℃です。 梶本院長は、
「快眠には『脳』にとって快適な室温を 優先するべき」としています。 では、どうすればよいのでしょうか。 ●エアコンの温度は、脳の快適さを優先して、24〜25℃に設定します。
●脳を冷やすために『鼻呼吸』をします。
●そして、体が冷えすぎないように、薄手のタオルケットではなく、冬用のかけ布団をかけて寝るといいということです。 「脳は、常に冷却が必要。脳の温度が高いままだと、脳が休まらず回復できない。倦怠感・夏バテ・免疫力の低下につながってしまう」 次のページは ■私の快眠法、正しい?街のギモン

■私の快眠法、正しい?街のギモン

睡眠について、皆さんからのギモンです。

「夏、何を着て寝ていますか?」というアンケートがあります。
Tシャツ、パジャマ、スウェット、肌着、スポーツウェア、そして「何も着ない」という順番です。
Tシャツと答えた人のうち、3人に1人が10年以上同じTシャツを着ているということでした。

松岡アナのギモンです。
「Tシャツ、短パンで寝ている。寝間着は何がいいの?」 A.長袖・長ズボンのパジャマです。
吸水性・速乾性が高いポリエステル素材がよいです。長く着ていると繊維が傷み、機能性が落ちるので、定期的に買い替えてください。 A.これは「×」です。
少量の水なら、深部体温を逆に上げてしまいます。 常温の水を入浴前・寝る前に200cc飲むのがよいそうです。 A.『ちょびちょび飲み』が、おすすめです。
夜起きるのは尿意ではなく、寝室の温度・湿度が原因。トイレに行きたくて起きるのではなく、起きたからトイレに行きたくなります。
風呂から上がり、1時間くらいの休息タイムにちょびちょびと水を飲みます。 200ccの水を体にしみこませるように、少しずつ飲んでください。 A.これは「×」です。
脳をクールダウンさせることはできません。 首の血管が冷やされ、全身が冷えてしまいます。 A.これは、「×」です。
体の一面だけ風をあてると、全身の汗腺が閉じ、熱中症リスクが上がります。 A.答えは「×」です。
汗が蒸発する時の気化熱で、部分的に体温を下げるメリットがあります。 A.これは「×」です。
一時的な爽快感は得られますが、脳が冷えることはありません。 A.これは「×」です。
飲酒は利尿作用があり、脱水になりやすいです。 夕食時に適量ならよいです。 次のページは ■快眠実感「目覚め方」も大事

■快眠実感「目覚め方」も大事

快眠を実感するには、朝の目覚めも大事です。

快眠をつかさどるのは、自律神経です。
自律神経は、体温・心拍・血圧・呼吸・消化器官など、体の機能を調節する役割があります。
交感神経と副交感神経の2つのバランスが大事で、朝起きる時に、交感神経を優しく優位にする必要があります。

快適に起きる(交感神経を優しく優位にする)には、どんな音で起きるのがいいのでしょうか?

快適に起きるのに良いのが、「好きな人の声」と「ニュースの音」です。
良くないのが、「目覚まし時計やスマホのアラームなどの爆音」と「嫌いな上司の声」です。

快適な起き方です。
例えば、アニメが好きなら、起きる時間に、アニメが流れるようにテレビをセットする。 音楽が好きなら、好きなアーティストの曲をアラームにするといいということです。 “音”以外にも、快適に起きる方法があります。“光”です。 梶本院長によると、
「日の光で起きることで、夜ぐっすり眠れるホルモンの分泌につながる。自動で開くカーテンを使うと有効」ということです。 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年7月9日放送分より) この記事の写真を見る(28枚)
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