熊本市内の小学校2校から上履き29足を盗んだとして、熊本県警は8日、千葉県市川市に住む職業不詳の男(43)を建造物侵入と盗みの疑いで逮捕した。男の自宅からは熊本市で盗まれた分も含め、4千~5千足の上履きが見つかったという。
熊本南署の調べによると、男は3月4~5日、熊本市西区にある二つの小学校に無断で侵入し、児童の上履きを合計29足盗んだ疑いが持たれている。男は「(捜査員は)私を陥れようとしている」と否認しているという。
男は静岡、山口、鹿児島の3県の小学校から上履きを盗んだとして千葉県警に2019年に逮捕されている。千葉県警は当時、東京や大阪も合わせて6都府県の計12の小学校や幼稚園、保育園からの窃盗容疑で男を立件している。
熊本南署は、被害に遭った小学校周辺の防犯カメラの映像や手口から、この男の犯行とみて6月下旬に自宅を家宅捜索し、熊本市で盗まれた20足を押収。これを含めて4千~5千足の上履きがあった。ほとんどは中古品で、男は「ネットで買った」と説明したという。
今回の逮捕容疑とは別に、熊本市東区の小学校からも「14足の上履きが無くなった」という届けが3月に出ている。熊本南署は、これも男が盗んだとみて調べる。男と熊本の接点は現時点では浮かんでいないという。(森北喜久馬)
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