兵庫県尼崎市の住宅に繰り返し液体をまき、嫌がらせをしたとして、隣に住む90歳の男が現行犯逮捕されました。まかれた液体には「尿」が混じっているとみられ、犯行の瞬間を、カメラが捉えていました。
これは、兵庫県尼崎市に住む男性が車内に設置したカメラの映像です。あえてレンズを隣の家に向ける理由は、隣に住む90歳の男の犯行の瞬間を捉えるためです。
男は、自転車を出す準備をしながら、様子をうかがい、一度姿を消すと、手に何かを持って戻ってきました。
そして次の瞬間、ビンの中に入っていた液体を隣の家の敷地にまきました。
■「野良猫のおしっこみたいな感じ」異臭がする液体をまかれる
被害者によると、液体は自転車や自宅の壁に残り、異臭がしたということです。
【被害者】「この辺、玄関を開けたら臭う感じだったのでもう大変でした。はじめは野良猫のおしっこみたいな感じだったんですけど、何か様子がおかしいなということで、これは猫じゃないなということで…」
警察は、液体をまき嫌がらせをしたとして、兵庫県の迷惑防止条例違反で隣に住む90歳の男を現行犯逮捕しました。
男は、「尿にお茶や水を混ぜてまくことで気分が良くなった」と容疑を認めていて、異臭の原因は「尿」だとみられます。
被害者によると、去年10月ごろから、異臭を伴う液体がまかれることがたびたびあり、カメラを設置したところ男の犯行と分かりました。
当時、住宅の境界線辺りに置かれていた見知らぬブロックをめぐって、トラブルがあったといいます。
【被害者】「『お宅がやったやろ』って相手さんが来はって。でも僕ら一切分からないので、『知らないです』と。それが去年の10月。そこで警察沙汰になりまして。(隣人の男が)バールを持ってこういう(振り回すような)感じです。『お前殺すぞ』言うて」
カメラの映像を見て、被害者は、警察に被害届を提出しましたが、男の妻から謝罪があり、一度、被害届を取り下げました。
しかし、男は、その後も数日に1回のペースで液体をまき、3日張り込んでいた警察の目の前で犯行に及び、現行犯逮捕されました。
【被害者】「(自転車)はおじさんの形見だったので、なかなか手放すわけにはいかないなと思って、形見やのにそういうことをされて本当に悔しい思い。やりきれない。僕らも平穏に暮らしたいので、ほっといてほしいというか、普通に生活させて欲しい。ただそれだけですね」
警察は犯行の動機となったトラブルについて詳しく捜査を続けています。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年7月5日放送)
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