東京・東村山市にある国立療養所多磨全生園では、ハンセン病の後遺症などに苦しむ人々が療養しています。
1943年のピーク時には1518人が入所していましたが、現在は約100人に減少し、平均年齢は88歳です。
ハンセン病は「らい菌」という病原菌による感染症で、感染力は弱いものの、当時は有効な治療法がなく、理解も進んでいませんでした。
そのため1907年ごろから約90年間、患者らは強制隔離され、差別や偏見に苦しみました。
今月3日、視察に訪れた武見厚労大臣に入所者らは医療や介護の充実、施設整備の促進などを訴える要望書を手渡しました。
武見大臣は「過去の歴史を含めて、極めて深刻な問題があったことをしっかり認識しなければいけないと改めて肝に銘じた」と述べ、この療養所で亡くなった患者などが眠る納骨堂に献花しました。
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