東京 港区で開かれたシンポジウムには、教育や医療などの関係者240人が集まり、はじめに主催した日本財団の担当者が、国内で1年間に水の事故で亡くなる人の数は、この30年近くの間、およそ5000人と高い水準が続いていると報告しました。

このあと12年前、当時5歳だった息子の慎之介くんを愛媛県内の川で亡くし、今はNPO法人の職員として、子どもを不慮の事故から守る活動に取り組む吉川優子さんが講演しました。

吉川さんは、幼稚園の行事で川遊びをしていた際に事故に遭ったとしたうえで、「事故のあと、ほかの保護者とともに現場に入り、近隣の住民に話を聴くなど、事実を知るために取り組みました。その結果、子どもたちは無防備な状態で川遊びをしていたことがわかりました。痛ましい事故を二度と起こさないために、水の中で遊ぶときには、子どもたちにライフジャケットを必ず着用してもらうなどの仕組みづくりを進めていくことが必要です」と訴えました。

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