去年、店の現金を盗んだ疑いでコンビニ店員の女性が誤認逮捕された事件で、女性が兵庫県などを相手取り、損害賠償を求める訴えを起こしました。

訴状などによると、女性が勤務していた兵庫県尼崎市のコンビニエンスストアでは去年、釣銭を保管していた箱から現金が無くなる事案が発生。

運営会社の社員は当時勤務していた女性の犯行だと決めつけ、警察に通報しました。

女性は一貫して犯行を否認し、防犯カメラの映像を確認してほしいと伝えましたが、警察でも聞き入れられず、窃盗の疑いで逮捕されました。

しかしその後、盗まれたはずの現金は運営会社が本部に送金していて、被害そのものがなかった事が判明しました。

女性が釈放されたのは連行されてからおよそ1日後のことでした。

女性の代理人弁護士は、誤認逮捕に至ったのは「運営会社の被害申告をうのみにして、裏付け捜査をしなかった」「警察や裁判官わずかな注意を払っていれば発生しなかった」などと主張していて、国と兵庫県などを相手取り、330万円あまりの損害賠償を求め神戸地方裁判所に訴えを起こしました。

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