告示まであと3日となった東京都知事選挙には、異例の50人以上が立候補を表明しています。候補者が乱立することで、公約などを訴える政見放送が11時間を超える可能性が出てきました。
■蓮舫氏「都政をリセット」 小池氏は…
16日に都内で行われた水防訓練。出席したのは、先週3期目を目指すと表明した現職の小池百合子氏(71)です。 小池氏「“備えを常に”の精神のもと、自助・共助・公助の協力を結集してまいりましょう」
都知事選について言及することはなく、公務を終えると、その場をあとにしました。
一方、参議院議員の蓮舫氏(56)です。
蓮舫氏「相手は大きい、強い、実績もある。でも、正さなければいけないところがある」
歩道だけでなく、少し離れた歩道橋にも人がいました。
蓮舫氏「長く長く続く権力は、最初は見えていたものが見えなくなる」
立候補を表明した時から一貫して、小池氏を意識した発言を繰り返しています。
蓮舫氏(先月27日)「小池都政をリセットしてほしい。その先頭に立つのが、私の使命だと感じています」
こうした発言に対し、小池氏はこう話しました。
小池氏(14日)「(都民が)困るんじゃないですかね。これからもっと良くしていきたいと考えております。こういった流れを加速・前進させることが都民にとってのプラス」
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■「東京を動かそう」石丸氏 初街頭演説■「東京を動かそう」石丸氏 初街頭演説
15日、初めて街頭に立った立候補予定者もいます。
前安芸高田市長の石丸伸二氏(41)です。市議会の模様をユーチューブなどで発信し、ネットでも話題となりました。 石丸氏「日本やばいな、もっと慌てないと、急がないと、この国の豊かさは保てなくなる」
別の場所でも、石丸氏の選挙事務所が入るビルの前には、先が見えないほどの長い列ができていました。
長い列の正体は、ボランティア説明会を待つ人です。出席者およそ1000人。会場に入りきらず2回に分けての開催となりました。集まった人たちには、ある特徴がありました。
70代「今の政党どこも頼りないし、ずるいし」 60代
「全くお金のにおいのない、純粋な正直な方なので」
支持政党がない人や政党への不満を持つ人々。石丸氏は、こうした無党派層の支持を受けています。
石丸氏「伝えないといけないことが山ほどあるので、誰かの批判をしている暇はないという感じですね」
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■小林氏は田母神氏を支援へ■小林氏は田母神氏を支援へ
16日は、立候補の表明を取り消した人もいました。
元航空幕僚長 田母神俊雄氏(75)「小林氏に立候補をやめて、私を応援してくれませんかと話を持ち掛けて」 元衆議院議員の小林興起氏(80)は、同じく立候補予定の元航空幕僚長・田母神俊雄氏の支援に回ります。 田母神氏
「75歳なんですけど、年齢の詐称はしていませんので、どうしても一番になりたいんですよ」
他の立候補予定者の疑惑や過去の発言を揶揄(やゆ)して、思いを述べました。
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■候補者乱立…政見放送は11時間超?■候補者乱立…政見放送は11時間超?
20日から選挙戦が始まる東京都知事選には、これまでに53人が立候補を表明しています。乱立する立候補予定者に、有権者からは次のような声が聞かれました。
60代「あまりにも多すぎて、迷っているところですね」 50代
「都政に対して何かしたいことがあって立候補しているのか、疑問に思う方は何人かやっぱりいますね」
その影響は、政見放送にも及びます。
NHK広報局「立候補者数に応じた時間の短縮は考えておりません。回数の変更は考えておりません」 NHKでは、候補者1人の持ち時間が5分30秒以内。それを2回にわたって放送します。
20人が政見放送を行った前回の都知事選の放送時間は4時間18分でした。
単純計算をすると、今回は11時間を超すことになります。中には複数人を擁立し、寄付した人に選挙ポスターの一部を譲るといった政治団体もあります。
候補者乱立は、私たちの税金に影響を及ぼすかもしれません。
(「グッド!モーニング」2024年6月17日放送分より)
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