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 千葉県市川市を流れる真間川は遊歩道が整備され、近隣住民の散歩コースとして親しまれています。しかし、橋を挟んだ下流には異様な光景が広がっていました。

■「10年前から」放置車両に住民困惑

 横倒しになり底があらわになった車。ボンネットはめくれあがり、なぜかタイヤの上にタイヤがのっています。  他にも、窓ガラスはすべて割られていて、下のタイヤもなくなってしまっています。中をのぞくと、割れたガラスが中に散らばっています。  さらに奥に進むと、車の中にはたくさんものが詰まっています。テレビからマットレスのようなものまで、車のフロント部分の部品とみられるものが外されて中に入っています。  車には植物が巻きついているものも多く、かなりの期間放置されていることが分かります。 近くで働く人(60代)
「私の知る限りは10年近く前からこんな感じでした」  番組が数えたところ、車は全部で14台でした。「焼いも」と書いたトラックが止められています。メニュー表もついていて、まだ使われていそうです。  街でよく見かける焼き芋を販売する軽トラック。なぜかナンバープレートは前後で違うものが取り付けられています。よく見ると、車内にガソリンスタンドのレシートがあり、日付は、今年の4月24日と記されていました。  付近には軽トラックが6台並んでいます。トラックの荷台にサツマイモが残されています。今も使われている形跡のある複数の軽トラック。ここを駐車場代わりに使っているグループがあるのでしょうか。  駐車している場合も、放置している場合も、河川法に違反していることになります。 近隣住民(40代)
「散歩で犬が足をけがしたんですよ。それ以来、散歩をそこの通りは通ってないです。なんかちょっと危ないのかなと思って」 近隣住民(20代)
「治安とかも悪くなると思うので、なるべく撤去した方がいいんじゃないかなと」  管理する千葉県の土木事務所は看板や貼り紙で警告し、持ち主を特定したうえで撤去を促しています。

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■「40年前から」不法係留横行

■「40年前から」不法係留横行

 真間川を巡る問題は、放置車両だけではありません。

 およそ500メートルにわたり、ずらっと係留された船。その数50隻以上。これらはすべて違法に係留されているものなのです。  桟橋も無許可で設置されたもので、放置車両同様、河川法に違反することになります。なぜこのようなことになっているのでしょうか。

 取材中、1隻の船が戻ってきたため、持ち主に話を聞くことができました。

船の所有者
「(Q.桟橋はもともとあった?)桟橋は自分で作った」
「(Q.いつから船を留めている?)10年くらい前かな。結構なるけど。俺は東日本大震災後に真間川に来た。震災の時に浦安に留めていたが、桟橋が壊れたので(こっちに来た)」  この場所を選んだ理由は「すでに多くの船が留まっていたからで、違法だとは思わなかった」ということです。 船の所有者
「(Q.係留禁止の看板あったが?)あれ最近できた」
「(Q.(直接)言われたらやめる?)そう。俺はもう歳が歳だし、70(歳)超えているから」

 また別の船の持ち主は、次のように話します。

別の船の所有者
「40年くらい前にも、多くの船が留まっていた。昔から留めているし、船を留められる場所もほかにないので、そのまま留めている」

 この場所は東京湾にすぐ出られることから、釣り船を係留するにはちょうどよい場所です。そのため、「多くの船がここを便利に使っているのではないか」と話す人もいました。

 川には放置されたまま沈んでいる船も多く、水害が起きた際には護岸を傷めるなどの懸念もあります。 近隣住民
「船が係留されたまま、おかしいんじゃないかと思う。お金を払って係留していると思っていた」
「払ってるんじゃないの?」  土木事務所は「船の所有者が分かり次第、移動や撤去をするよう指導していく」としています。

(「グッド!モーニング」2024年6月17日放送分より)

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