住民に長く親しまれている東京・板橋区の有名商店街で今、あるデモ活動が起きています。
■タワマン再開に反対デモ「約束違う」
デモ行進「アーケードはこれからも必要だ!」
9日、再開発の反対デモが行われた東京・板橋区のハッピーロード大山商店街。およそ130人の地元住民や店主が参加しました。
その理由は、4月から始まった再開発に伴うアーケードの解体です。
商店街の真ん中を通過する都市計画道路の建設が進められていて、その周りには、タワーマンション4棟などが建つ見込みです。 デモに参加したスーパーの経営者は2020年、店舗ビルの所有者である商店街振興組合の許可を得て、店舗を大規模改装。しかしその4カ月後、組合から「再開発計画」について告げられました。 コモディイイダ 飯田武男社長「(再開発は)まだ5年も10年も先という説明なので、店舗改装してよろしいですかと。(振興組合に)計画書を全部出して『結構です』と」
改装工事にかけた費用は、およそ3億円にも上るといいます。
飯田社長「2023年の12月には強制退去してくれと。そんなバカな話ないでしょうと、約束が全く違うじゃないですかと」
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■アーケード解体 振興組合は…■アーケード解体 振興組合は…
納得いかない点は他にもありました。飯田社長は整備を進めるなかで、用地の取得率は現状51%と半分程度(※3月末時点)であることに加え、再開発の終了時期も不透明だと訴えます。
飯田社長「道路ができるんで、邪魔になるんだったら、まぁしょうがないと思うけども。道路いつできるんですかと。5年先ですか10年先ですかと、それも答えてくれないんです。めどがついてないのに、壊すのはおかしいでしょう」
利用者たちは、次のように話します。
反対派 利用者(50代)「このアーケードなくなるのは、ちょっと寂しいなと思って。(アーケードが)空いていると、雨の日とか嫌だなと思います」 賛成派 利用者(70代)
「(再開発は)賛成ですね。もう時代の流れ。昭和はそろそろ皆さん諦めて、新しい時代に乗ったほうがいい」 アーケードの解体について、振興組合はこう説明しています。 ハッピーロード大山商店街振興組合
「アーケードは商店街振興組合の私有財産であり、商店街振興組合員には当然、説明会を実施し、さらに総会で議決を行い、解体に取り組んでおります」
(「グッド!モーニング」2024年6月13日放送分より)
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